2015年8月29日土曜日

投資能力とトレード回数

■投資能力とトレード回数の関係
 「8月は夏枯れの時期」

 日経平均が20500→17160→19140と動き、最大効率でロンガーとショーターを殺しにきた8月となりましたが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか?散々「ボラがない、材料もない」と言われ続け、このまま終わるのかとおもいきやまさかのクラッシュ発生→急速リバと、投資家達を永遠の夏休みに追い込むような展開が来ており、「やっぱり株怖い」が今年の合言葉になりそうです。

 久々に書くネタを思いついたので、今回は「投資能力とトレード回数の関係」について書いてみようかと思います。割りと似たようなことをテーマに記事を書いている方は多いのですが、見かけるのはファンダ派の方が「トレード回数が多いと手数料がかかる」「いい銘柄なら目先の株価の動きに動揺せずホールドする」的な内容が多く、個人的にはちょっと違うなーと思ったので題材にしてみました。

 なお、もうちょっと真面目に考えた場合、投資に関わる判断というのは、ポジションを取るのか取らないのか・量を減らすのか増やすのかといった、実際にトレードをするの手前の判断のことも含めるべきなのですが、そこまでいくと話が長くなるので今回は簡略化して考えてみます。

 今回は、「試行回数が多くなれば期待値に収束するんだから、能力に合わせてトレード回数を増やしていった方がいいよね」というお話になります。


■回数が多いと期待値に収束する
 ネットなり論文なりで検証されているケースですと、そもそも手法・時間軸・当時の状況等が違いすぎていて、「そりゃ永遠に噛み合いませんがな(;・∀・)」という話になります。なので、本稿ではもっとシンプルに考えたいと思います。ぶっちゃけ、手数料なんて今だとポジが-0.1%になった方が損失が大きいですし。

 とりあえず、仮想のベテラン投資家Aさんの期待年間リターンを+20%、初心者投資家Bさんの期待年間リターンを-20%とします。この場合、単純な確率ベースで考えれば、Aさんのリターンは+ですがBさんのリターンは-で終わります。しかし、これはあくまでも試行回数が多く、ある程度収束した上での結果となりますので、トレードの回数が少なければこうならない確率が高くなります。仮に、1年に1回だけトレードをするという条件であれば、Aさんのリターンが-、Bさんのリターンが+となる可能性はかなり高くなります。

 従って、期待リターンが+となる投資家であれば、トレードの回数は多ければ多い程リターンを確保しやすくなり、一方で期待リターンが-の投資家は、トレードすればする程損失を確保しやすくなります。こういった前提で考えた場合、トレード回数の是非は、投資家の投資能力という前提があって初めて成り立つものであって、単に少なければいいという話でもないかと思われます。
 特に、ロングオンリーであれば、何年かホールドしていれば、1回くらいは含み益で終わるチャンスがあるでしょうから、とりあえずホールドして判断を先送りにしていれば、銘柄選択が間違っていたも運良く+で終わる可能性も高くなります。

 要は「上手い投資家はどんどんトレードの回数を増やした方がトータルでの利益は安定するが、下手な投資家はトレード回数を減らして神様へのお祈りの回数を増やした方が期待値が高い」という話ですね。
 以上、損失してばかりの投資家は、ディスプレイの枚数を増やす前に神棚を設置することから始めるべきというお話でした。